マイケル・フロマン通商代表の前で
日本側がムーンウォークを披露しているとウワサされる
このごろ流行りのTPP交渉でありますが。
安倍総理が「最終的な出口が見えてきた」と語ったそうです。
これについて、
ものぽーるさんという方が面白いツイートをしました。
安倍首相はことあるごとに「出口が見えた」という言葉を使う。
自分には、この「出口」という言葉の意味がよく分かりません。
ここで思い出されるのが、
手塚治虫さんの傑作「アドルフに告ぐ」。
第4巻の234〜235ページに、こんな場面があります。
1945年4月。
ドイツは崩壊寸前で、ベルリンのすぐ近くまでソ連軍が迫っている。
フューラーバンカー(総統専用の地下司令部)にいるヒトラーも、
さすがにダメかと観念するのですが・・・
そこにルーズベルト米大統領が死去したというニュースが!
ヒトラーは急に明るくなり、こう言い出します。
ゲッベルス君、第三国を通じてアメリカと連絡をとりたまえ。
決して表立った非難はするな。
われわれの真の敵は共産主義者とユダヤ人だということを
(後任の大統領)トルーマンに理解させるのだ。
これをチャンスにソ連軍を叩きつぶすぞ!
ゲッベルス! 全将軍に通達しろ。
ソ連軍を全部、ベルリンに入れろ。
入れたところで出口をふさげ。フクロのネズミだ!
(句読点を一部追加。以下同じ)
ところが、ゲッベルスは唖然として聞き返すんですね。
出口ってなんですか?
そりゃそうだ。
ベルリンに「出口」があるわけがない。
しかし、総統閣下は動じないのであります。
出口というのは入り口と反対側だ。
宣伝相のくせにそのくらいのことを知らんのかッ!
そう言われてもねえ・・・
いや待て!
われらの安倍総理が、そんないい加減な言葉の使い方をされるはずがない。
これはきっと、
真の愛国者にしか見えない出口
というものなのでしょう。
ではでは♬(^_^)♬
5 comments
マゼラン星人二代目 says:
5月 11, 2015
>ソ連軍を全部、ベルリンに入れろ。
>入れたところで出口をふさげ。フクロのネズミだ!
>出口ってなんですか?
>出口というのは入り口と反対側だ。
>宣伝相のくせにそのくらいのことを知らんのかッ!
このやり取り、動画『総統閣下シリーズ』にあってもよさそうなのに、
意外なことに、見たことがない。
SATOKENJI says:
5月 11, 2015
「総統閣下はTPP交渉にお怒りのようです」www
たかゆき says:
5月 11, 2015
入り口が出口♪
TPPも定置網も同じ。
一度入ったら決して逃れられません。
「網」に入った「魚」と交渉する
「漁師」が何処におりましょう。。。
「網」から出されて行き着く先は
俎板の上
ちなみに「袋の」鼠、、
賢い鼠は自分で作った出口から袋に入り
ご馳走を頂いたら
入ったところから
さっさと逃げ出すものと存じます。
「出口」なるものに対する考察が
足りない
総理も総統も総て愚かな「袋の鼠」でしょうか。
Jane Doe says:
5月 11, 2015
マンホールを水の入り口と見るか出口と見るかですね。洪水が起きた場合、許容量があるうちはまだ入口だと言えるでしょうが、許容量を超えたとたん、水があふれ出る出口になる点を忘れてしまっていますね。
迷路で言えば、何らかのトラブルでこのパスや案内図をなくしたとしましょう。当てもなく歩き回った挙句、一筋の光を見つけ、出口だ!と歓喜して走いくとなんてこった!ここは出口じゃない!入口だったんだ!という事態になりかねない。遊園地の迷路ならそれでも良いでしょう。緊急用の案内だってあるでしょうが、現実の場合はそうはいかない。もしかしたら単なる入口などではなく、地獄の入り口にだってなりかねません。少なくとも、TPPの場合はその可能性が高いでしょう。非常口が存在するかも疑わしい。まるで袋小路ですね。
akkatomo says:
5月 14, 2015
この世に確実な出口というものがあるとすれば、それは死だけだと思われます