来年の大統領選で

アメリカ史上初の女性大統領の座をめざす

ヒラリー・クリントンんが

11月19日、こんなツイートをしました。

 

The defining economic challenge of our time

is raising incomes for hardworking families

so they can afford everyday life.

 

今の時代、私たちが直面する最大の経済的課題とは何か。

けんめいに働いている家庭の所得を増やし

それらの人々が普通の暮らしを営めるようにすることだ。

 

この発言、

よく読むと恐ろしいものがあります。

 

現在のアメリカでは

けんめいに働くだけでは普通の暮らしが営めない

ということになるからです。

 

たしかに今や、同国の人々のうち

なんと7人に1人

生きてゆくうえで食事の援助が必要とされていますからね。

詳細については、昨年8月に4回連続でアップした記事「アメリカは飢えている」をどうぞ。

 

し・か・し。

ならば日本は大丈夫か?

これが怪しかったりするから困るのです。

以下の記事をどうぞ。

 

 ハロワ相談員がハロワで求職…「官製ワーキングプア」の現実

 

抜群の安定性が魅力のはずの公務員に、非正規職員が急増している。

「官製ワーキングプア」とも言える彼らの現実とは。

忘れもしない。4年前の3月29日のことだ。

大阪府内のハローワークで非常勤の相談員を務めていた時任玲子さん(53)は、突然仕事を失った。

 

このころ一人息子は、高校進学を控えていた。

相談員の仕事で得る収入は、シングルマザーの時任さんにとって生命線。

「がたがたと足元が崩れていきました」と当時を振り返る。

 

9年間、職場に尽くしてきたという時任さん、

不当だとして訴えましたが、敗訴したそうです。

そしてこれは、例外的なケースではないのだとか。

 

総務省の調査では、2008年から4年間で、

地方自治体における非常勤、臨時職員は10万人増えて60万人になった。

全日本自治団体労働組合(自治労)の調査では、70万人と推計されている。

公務員の3人に1人が、「非正規公務員」。いわゆる「官製ワーキングプア」だ。

 

記事全文はこちらを。

 

時任さんの給料、ずっと手取り20万を超えなかったらしいので

「官製ワーキングプア」も誇張とは言いがたい。

ちなみに現在では

ハローワークの職員が解雇されて、

次の日には仕事探しのためハローワークに来るという事態も見られるそうです。

 

公務員と言えば

今なお「既得権益層」と見なされ、

バッシングの対象ともなりやすいわけですが

足元はここまでブラック化していたりするのですね。

 

そしてブラック化とは要するに

けんめいに働くだけでは普通の暮らしもおぼつかないこと。

 

公務員の世界までこうなっているとき

わが国は貧困化をまぬかれることができるのか?

 

ほんの20年前ぐらいまでは

想像もできなかった話ですが

普通の人が普通に暮らせることを

われわれは改めて、国家目標にしなければならないのかも知れません。

 

ではでは♬(^_^)♬