わが国のフェミニストの先駆者ともいうべき
平塚らいてう(雷鳥)は1911年、
雑誌「青鞜」の創刊を祝して
「元始、女性は太陽であった」
という有名な文章を書きました。
しかるに某広告代理店によって
構造改革を支持し、かつIQが低いと規定された人々、
いわゆる「B層」についても
興味深い出自を想定することができます。
すなわち、
元始、B層は左翼であった!
私がこれに気づいたのは
適菜収さんの本
「ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒」の紹介記事を
ネットで見たのがきっかけでした。
くだんの記事に、
こんなくだりがあったのです。
保守の人々は昔からいた。
しかし、本書は、現代において「保守」を名乗る層の中に、
「極端にレベルの低い人たちが混じって」おり、
保守を急速に劣化させている、と切り込んでいる。
「極端にレベルの低い人たち」…
それを本書は「B層」と呼び、
「近代的諸価値を盲信するバカ」と辛辣に評する。
本書が挙げるのは、例えば次のような人たちだ。
・なにか事件があれば脊髄反射のように「在日の仕業だ!」と騒ぐ
・意見が合わない相手に「共産党だ」「コミンテルンだ」とレッテル貼りをする
・中韓の反日プロパガンダに過敏に反発する一方で、反中反韓プロパガンダにはコロッと騙される
・(保守系)メディアが用意した「正論」にしがみついて思考停止する
(カッコの他、明らかな脱字を一字補足)
しかし、お立ち会い。
わが国の左翼には、伝統的にこんな特徴が見られたのです。
・なにか事件があれば脊髄反射のように「アメリカ(とくにCIA)の仕業だ!」と騒ぐ
・意見が合わない相手に「保守反動だ」「体制の手先だ」とレッテル貼りをする
・反社会主義プロパガンダに過敏に反発する一方で、反資本主義プロパガンダにはコロッと騙される
・左翼メディアが用意した「正論」にしがみついて思考停止する
それではみなさん、フランスのことわざをご一緒にどうぞ。
Plus ça change, plus c’est la même chose!
物事は変われば変わるほど同じもの!!
だいたい構造改革というのは、
1950年代にイタリア共産党が提唱した概念で
革命なしで社会主義を実現する方法を意味していたのですぞ。
日本でもかつては
「穏健な左翼」というニュアンスで
構改派(=構造改革派)という言葉が使われたことがありました。
適菜さん、
B層が保守を偽装していると述べていますが、
これはむしろ
構造改革が謳われるようになったあたり(=1990年代後半)から
保守が顕著に左翼化した、というべきかも知れません。
だからこそ、
元始、左翼であったB層が
そうか、自分たちはじつは保守だったのだ!
と思い込むにいたったのではないでしょうか?
ついでに「政策と政局、または日本がダメになった理由」でも指摘したとおり
構造改革が謳われるようになって、しばらくたったころから
自民党は野党と同レベルの振る舞いをするようになります。
しかるにわが国の野党は、伝統的に左翼・リベラル。
これは何を意味するのでしょうか?
ではみなさん、あらためてご一緒にどうぞ。
Plus ça change, plus c’est la même chose!
ではでは♬(^_^)♬
1 comment
Guy Fawkes says:
2月 24, 2016
今回の記事に関連して、舞台は移ってアメリカ大統領選。
民主党・共和党共に主要な候補者はテッド・クルーズさんを除いて全員がTPP反対を表明したのです!
ヒラリー・クリントンさんに至っては、数年前あれだけオバマ政権の要職として
TPP賛成を謳っていたにも拘らず、現在では露骨に反対を表明。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160224-00000011-jij-n_ame
おまけに、共和党の方は歯に衣着せぬ言動も何のそので渦中の不動産王ドナルド・トランプさんが
なんとニューハンプシャー、サウスカロライナに続いてネバダ州で三連勝!
とんでもない事が起こっています、三橋さんや渡邉さんも驚いている事でしょう。
これはワシントン・コンセンサス以来、アメリカが保護主義的政策に大きく舵を切る
パラダイムシフトかもしれません。そして、勿論対日関係も…
更に未だに日本はTPPへの可否をアメリカに委ねている事を踏まえると…
これは『夜明け』か? はたまた、『終わりの始まり』か?
「戦後脱却で、アメリカは『内向き』で日本を捨てる」(見捨てる、としないところが悪足掻き)