今週の「新日本経済新聞」

私の記事は「演劇的インフラ論」。

 

畏友・藤井聡さんの近著

「超インフラ論」(PHP新書)をモチーフにしたものですが

テーマはこれです。

 

自由に使える時間、

つまり余暇もインフラではないのか?

 

インフラというと

ふつう連想されるのが

鉄道、道路、橋をはじめとする物理的構築物。

いわゆるハード・インフラです。

 

しかし、それだけがインフラではない。

藤井さんいわく。

 

例えば、日本語という「システム」や、

日本の昔からの風習やしきたり、

家族という仕組み、

さらには、日本国政府や地方自治の仕組みなどは

すべて我々の暮らしを支える「インフラ」である。

(同書、220ページ)

 

これをソフト・インフラと申します。

 

ゆえに文化も、

むろんソフト・インフラなのですが・・・

 

これを充実させるには

文化をゆっくり享受できる時間的なゆとりが不可欠。

 

とくに芸術は

すぐれたものほど

受け手にも精神集中を求める傾向があります。

 

しかし毎日バタバタしていたら、

なかなかそういうものには手が伸びません。

 

もっとお手軽なものが欲しくなるのが人情でしょう。

 

というわけで、

余暇もまたインフラなのです。

〈すぐれた文化〉というソフト・インフラを成立させるための

下部ソフト・インフラ。

 

時間的な「遊び」のない社会は

インフラの整備された社会ではない、

そう言ってもいいかも知れませんね。

 

とくに演劇文化は

時間的な「遊び」があるかどうかに

大きく影響されるのです。

 

というわけで、「演劇的インフラ論」。

ぜひご覧ください。

 

ではでは♬(^_^)♬

 

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