前にもちょっと予告しましたが

明日(1/21)、

TOKYO MXテレビの番組

「激論! サンデーCROSS」に出ます。

番組サイトはこちら。

 

放送は11:59〜13:25ですが

私は後半の特集コーナーに登場する予定。

なんと、上島嘉郎さんも一緒です。

 

Exif_JPEG_PICTURE

 

で、テーマは

なぜこじれ続ける? 日韓関係(仮)。

 

なぜうまく行くと思える? 日韓関係(笑)

という感じもしますが

それは脇に置きましょう。

 

なにせ韓国は

大統領みずから

わが国には存在理由がないかも知れない

と認めてしまう国。

 

それも新年の記者会見において、ですぞ。

 

そりゃまあ、

良好な関係を築くのも難しいでしょうよ、

ってなもんです。

 

しかし他国のことばかりあげつらっても始まらない。

わが国の存在理由は、果たしてしっかりしているのか?

これが問われねばなりません。

 

で、結論から言ってしまえば

こちらもかなり怪しいのであります。

 

みなさん、

「弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&A」

をご記憶でしょうか。

 

内閣官房ホームページにある

「国民保護ポータルサイト」に

2017年の4月21日より掲載されているもので

Jアラート(全国瞬時警報システム)によって

北朝鮮のミサイルに関する緊急情報伝達があった場合、

国民が取るべき行動をまとめた・・・

ということになっている。

 

むろん、ここでのキーワードは

「ということになっている」。

 

くだんのQ&A、

じつはまったくお話にならないような

非現実的なことばかり書いてあるのです!

 

こんなものを平然と発表してしまう政府に

国民を守る意志も能力もあるはずがない!!

 

これについては

2017年4月24日の記事

「弾道ミサイル落下時の行動に関するQ&A」

同、4月25日の記事

「これはもう、日本は安全だと閣議決定するしかないだろう」

および4月26日の記事

「北朝鮮の弾道ミサイルから身を守る方法あれこれ」で、

じっくり取り上げました。

 

しかるにですな。

このQ&A、最近リニューアルされたのです。

 

少しはまともになったか?

と思い、目を通してみたのですが・・・

なんと、前よりいっそう悪くなっていた!!

リニューアル版をご覧になりたい方はこちら。

 

いや、旧版と比べるとレイアウトなんかは良くなっていますよ。

視覚的なメリハリは効いている。

質問の数も、15から18に増えました。

 

しかし内容を見ると、

本当は国民を守れないくせ、それを頬被りしてごまかそうとしている

手つきがミエミエ。

具体例行きましょう。

 

旧版のQ9、およびQ10はこうなっていました。

「ミサイルが後は何をすればいいですか」

「近くにミサイルが着弾した時はどうすればいいですか」

 

質問が重複している感もありますが

Q9はたぶん

ミサイルが遠くの地域に着弾した後は

という意味でしょう。

 

ところがお立ち会い。

リニューアル版において、これに該当する質問(Q15)はこうなっているのです。

「ミサイルが●●地方に落下した可能性がある」との情報伝達があった場合は、

どうすれば良いのでしょうか。

 

落下した?

落下した??

 

いったい、いつからわが国政府は

攻撃の意図をもってミサイルを撃ち込まれることを

「着弾」ではなく「落下」と表現するようになったのでありましょうか。

 

ついでに「可能性がある」とは何事か。

ミサイルが撃ち込まれた後になっても

撃ち込まれたかどうか、本当のところは確認できないくらい

わが国政府は無能なのでありましょうか?

 

おまけに「●●地方に」と来たもんだ。

そうです。

弾道ミサイルが自分の住んでいるところの近くに「落下」する危険はないらしいのです。

 

これが日本全体にあてはまるとしたら

そもそも弾道ミサイルを警戒する理由なんかないじゃないですか。

 

W(^_^)W\(^O^)/これで「万全の態勢で国民を守る」んだってさ\(^O^)/W(^_^)W

 

・・・むろん事情は明らかですね。

本当のことをストレートに書いたら

国民を守るなんて無理だとバレバレになるから

うわべの言葉づかいをいじることで逃げようとしているのです。

 

それでいながら、

Q15にたいする答えは

旧版のQ9とQ10にたいする答えを

ほぼ完全にコピペしただけ。

 

つまり「着弾した」という表現がしっかり残っていますし、

「近くにミサイルが着弾した場合は」という語句も出てきます。

 

ごまかし一つ、満足にできないとは。

みっともないったらありゃしない。

まさに恥の上塗り。

 

とはいえ、最大の恥さらしはこれ。

旧版Q&Aにはこの質問がありました。

「ミサイルは発射から何分位で日本に飛んでくるのでしょうか」(Q2)

 

これにたいする答えも

極めて短時間で日本に飛来することが予想されます

と言いながら

弾道ミサイルの種類や発射の方法、発射場所などにより日本へ飛来するまでの時間は異なります

と付け足すという、

具体性ゼロの代物でしたよ。

 

本気で国民を守るつもりだったら、

対処の時間がどれくらいあるのか、ちゃんと言ってみろって。

 

だいたいこのQ&A、

Jアラートによる情報伝達があったときの対応について書いているのですから

発射から何分ぐらいで飛んでくるのでしょうか

という質問の立て方には意味がない。

 

Jアラートの情報伝達があってから何分ぐらいで飛んでくるのでしょうか

でなければならないのです。

 

し・か・し!

「これが最悪と言えるうちは、まだ最悪ではない」

──シェイクスピア「リア王」

 

リニューアル版では

そもそもこの質問がなくなっているのです。

 

すなわちこのQ&A、

弾道ミサイル発射についてJアラートがあったら、こうしろ、ああしろ

と言い立てておきながら

当該の対処をするための時間はどれくらいあるのか

という、最も肝心な点に触れようとしない。

 

むろん、そこに触れたら最後

書いてあることのすべてがナンセンスだとバレてしまうからでしょうね。

 

・・・私の関知するかぎり

これは国防や安全保障の域を超えた

道義的スキャンダルです。

国民を守る意志も能力もないのに

守れるふりだけはしたがるんですから。

 

そんな国、ないし政府に、はたして存在理由はあるのか??

 

W (^_^)W\(^O^)/だから日本は宇宙のジョーク、イェイイェイ\(^O^)/W(^_^)W

 

気分がブルーになりきったあなたは、この4冊で口直しを。

『対論 「炎上」日本のメカニズム』帯付き書影

紙版のご注文はこちら!

電子版のご注文はこちら!

 

51kPYzkfkfL._SX338_BO1,204,203,200_

紙版のご注文はこちら!

電子版のご注文ははこちら

 

フランス革命の省察

紙版のご注文はこちら!

電子版のご注文はこちら!

 

cover_ol

紙版のご注文はこちら!

電子版のご注文はこちら!

 

というわけで、みなさん。

北朝鮮のミサイル対策については

政府が何を言おうと信用しないようにしましょう。

ではでは♬(^_^)♬