おなじみ三橋貴明さんが

数日前のブログで

本当は笑い事ではないにもかかわらず

あまりのことに笑うしかないような話を紹介しています。

 

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なにせ、書き出しからしてこうなのです。

 

企業経営でありがちな話ですが、「普通の、正しい経営」に背を向け、

「ピコーンッ! ひらめいたっ!」

系のアイデアに飛びつき、

もちろん失敗し、

それにも関わらず「間違えている」ことを認められず、

「普通の、正しい経営」を実施できず、さらにドツボに嵌っていくわけでございます。

最近の日本政府の経済政策は、まさに上記のパターンに陥っているように見えます。

 

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私などは

「ピコーンッ! ひらめいたっ!」系のアイデア

という表現に、じつにクールなものを感じたわけですが、

ヤバいのはここから先。

 

政府閣僚に、ひらめいちゃった人がいるみたいなんですね。

甘利明・経済再生担当大臣。

 

3月31日の記者会見の席で、

政府の歳出カットは国内総生産(GDP)の下押し圧力になることを認めたうえで、

「歳出カットが成長に資するというようなウルトラCも含めて取り組んでいきたい」

と述べたのだそうです。

 

ピコーンッ!!

・・・すると甘利大臣、

GDPの減少が、GDPの増加に資する方法をご存じなのですな?

 

そうとでも考えないかぎり、青文字の部分と赤文字の部分に整合性を見出すことはできません。

 

スゴい。

まさしく圧倒的。

 

アメリカの作家、ジョセフ・ヘラーのブラックユーモア小説

「キャッチ22」には

原価5セントで仕入れた卵を長距離輸送したうえ、一個3セントで売って、なお利益を出す方法

というのが出てきましたが、

それに匹敵するものを感じます。

 

ちなみにヘラーは

そんなことは実際には不可能だと承知のうえで書いているわけですが、

(傍白:当たり前だ)

記者会見で述べたところを見ると

ウルトラCが可能だと本気で思っているのでは?

 

ピコーンッ!!

 

甘利大臣といえば

かつて自民党のエネルギー総合政策小委員会の委員長をされていたころは、

電力の発送電分離(アンバンドリング)に反対するなど、

しっかりした見識をお持ちだったのですが、

何が起こったのでしょう。

 

とまれ、かのスタンリー・キューブリック監督はこんな趣旨のことを語っております。

 

とっさに浮かんだアイディアは

たいそう魅力的に見えることがある。

ただし、それを取り入れるべきかどうかについて

的確な判断を下すには、根気と厳格さが必要だ。

完璧な直感を持てるというのなら別だが、

そんなものに頼るとロクなことはない。

 

・・・これなら記者会見の席で

UFOの存在を力説したり、

ゴジラが出現した場合の自衛隊の行動を論じる方が

ずっと良いのではないでしょうか。

 

ピコーンッ!♬(^_^)♬