佐世保で起きた
女子高生同士のバラバラ殺人事件。
報道によれば
加害者の少女は取り調べにたいして
「ネコを解剖したことがあり、
人間でもやってみたかった」
という趣旨の供述をしているそうです。
私が気になるのは
この少女の行為も
「解体」であるということ。
というのも最近、
保守派の人々は
「解体」という言葉を、
自分の都合にあわせて安易に使っている
ように見えるからです。
日本の伝統や、
人々の美風や、
公序良俗が「解体」されることについては、
反日勢力
またはWGIP(※)のしわざであり、
まったく嘆かわしい!
と主張する。
(※)WAR GUILT INFORMATION PROGRAM.
敗戦直後、自分たちがしでかした戦争にたいする罪の意識を持たせようと
占領軍が行った情報宣伝。
ただし占領は、日本と連合国の戦争の一部なのだから、
向こうがそのような行動に出たこと自体は、
まったく正当である。
どこの世界に、敵側の誇りを高めるような
情報をわざわざ流してやる占領軍があるか!!
・・・よって、
WGIPにやたらと反発するのは、
「私は今なおアメリカに甘えていますが、
そのことが分からないまま、反米を気取っています」と白状するにひとしい。
むしろ問題は、日本人がみずからWGIPに乗っかった形跡が濃厚なこと。
では、話を元へ。
ところが、であります。
反日マスコミとか、
敗戦利得者のネットワークとか、
はたまた
戦後体制(別名「戦後レジーム」)
となると、
断固、解体すべし!!
と平気で叫んでいる。
矛盾を自覚している気配は、率直に言って皆無。
それって筋が通っていないのでは?
と指摘すると、
妙に感情的になって反発する
という、お決まりのコースが待っています。
まあ人間、痛いところを突かれると、
感情的になるのは致し方ない。
だとしても、
この程度の指摘を痛く感じてしまう
ということがイタいのであります。
1970年代初頭に大ヒットしたアメリカ映画
「ある愛の詩」の宣伝スローガンは
「愛とは決して、後悔しないこと」でしたが、
保守とは都合の悪い現実に、決して直面しないこと
と言われても、抗弁できた義理ではないでしょうね。
ひょっとして保守派(の一部)は
主観的に日本を取り戻すつもりで
実際には日本をバラバラにしたがっているのではないでしょうか?
この話、まだ取り上げます。
ではでは♬(^_^)♬
3 comments
john doe says:
7月 30, 2014
マスコミは真実を報じていない。これは一定の事実でしょうが、だからと言って解体された場合の社会への影響を一切議論しないというのもまた真実を見ていない。実行した場合にどういったリスクがあるのかを論ぜずに実行してしまうと言う点では、昨今の脱法、危険ドラックを使用している人間と大して変わらないのではないでしょうか。
リケ男 says:
7月 30, 2014
チャンネル桜の水島社長は、NHK、朝日新聞などを反日マスコミとして槍玉にあげて
いるが、水島氏があれだけ支持した安倍政権の売国を見る限り、チャンネル桜こそ
反日マスコミなのかも知れない。
プー太郎 says:
7月 30, 2014
保守派(の一部)のそういう傾向は、憲法改正の議論にも見られます。
巷では、5月3日にちなんでゴミ憲法なんて呼んでますからね。
九条は問題だらけなので、私も改正すべきだと思いますが、憲法をゴミ呼ばわりするような姿勢は保守としていかがなものでしょうか。ほとんどの人はその憲法の下に生まれ、生きているはずですし。
あと、個人的には憲法改正のハードルを下げるのもあまり賛同できません。国民投票で過半数って低すぎません?!
21世紀以降の選挙だけ見ても、国民がどんどん(政治に関して)バカになっていると思いますので、あまり憲法改正のハードルを下げると、そのうち天皇の地位まで脅かすことになりかねません。移民や道州制、外国人参政権の話も絡んできますと、その可能性は高いと思います。
やはり国民がしっかりと独立した精神を確立できれば、自然と九条なんて改正されると思います。それまでは、解釈変更とかでなんとか繋ぐしかないかもしれませんが。
さすがに「終戦百周年」なんて絶対お祝いしたくないので、それまでにまともな国になればいいなと思います。
それまでに日本が残っているといいけど。