ここ数日、予定が立て込んで
記事の更新が遅くなりましたm(_ _)m。
とはいえ11/24に行われたトークライブ
「勝手にしやがれ! 天下国家 VOL.2 希望も足りない! 絶望も足りない!」は
おかげさまで前回を上回る大盛況。
会場には平松禎史さんもいらして下さり、
戦後日本のモラトリアム的状況について
押井守監督のアニメ作品を題材に問題提起されていました。
主催の「カルティベイトの会」では
今後、数ヶ月に一回のペースで開催する意向です。
ちなみに「勝手にしやがれ! 天下国家」の盛り上がりには
司会にして聞き役のsayaさんが
貢献してくれているところも大きい。
(↓)楽屋にて。前回に比べても、表情がリラックスしていますね。
話題をきっちり理解したうえで
うまくフォローしてくれるので
観客がライブに引き込まれやすくなる次第です。
平松さんがツイートで
佐藤健志さんのトークライブ
ではなく
佐藤健志さんとsayaさんのトークライブ
(明らかな誤字を一箇所修正)
と書いていたのも、
そのあたりを踏まえてのことでしょう。
というわけで、
舞台写真を載せておきます。
ちなみに今回はトークのみならず
夢幻能「西部翁」
を披露しました。
西部邁先生がよく口にされるフレーズを
能の節回しに乗せてみたもの。
詞を抜粋して紹介しましょう。
あなたの言っていることは
正しいのだとは思いますが
こういうことも言えませんか?
戦後のジャップ!
よるべなき民
国を保守することあたわず
かような国で、なぜ永らえねばならぬ
もはやこれまで
早く死にたい
早く、早く、早く・・・
このあと、どんでん返しがあるのですが
これについては内緒です。
知りたい方は、カルティベイトの会まで
「次回トークショーにて再演希望」という旨をお伝え下さい。
言論というものは
あまり大真面目にやりすぎると
えてして内容が硬直したり、
空疎になったりします。
理由は簡単。
「物事の本質を提示すること」
(=言論の本来の目的)
よりも
「〈真剣に物事を論じている姿勢〉を誇示すること」
のほうが重要になってしまうからです。
よって
天下国家に関するシビアな真実を、
インテリ的自意識過剰を排し
エンターテインメントとして軽やかなノリで提示する
のが 、「勝手にしやがれ! 天下国家」のコンセプト。
ただし内容自体はシリアスですので
ここらへんの本にはぜひ目を通しておいて下さい。
なお明日、11/29は
6:00〜7:00にかけて
文化放送の番組「おはよう寺ちゃん 活動中」に出演します。
三橋貴明さんのピンチヒッターですが
これも面白くなりそうですよ。
みなさん、ぜひどうぞ!
ではでは♬(^_^)♬
5 comments
豆腐メンタル says:
11月 28, 2017
>今後、数ヶ月に一回のペースで開催する意向です。
…関西開催希望ぉ!
>「物事の本質を提示すること」(=言論の本来の目的)よりも
>「〈真剣に物事を論じている姿勢〉を誇示すること」のほうが重要になってしまうからです。
伝統的に狂言や落語など、権威をこき下ろす笑いがありますが、大衆のための笑いと捉えていました。しかしむしろ笑いの本質という意味では、ソレをする側の本質(本来性?)の担保にあったと。
立場が高い(だけではない)人や頭のいい人がユーモアを愛することが珍しくないのは、柔軟さか高い倫理のため。つまり硬直と空疎の予防。独りよがりはいかんと。外れず踏みとどまるのだと。笑いとはユーモアとは実に建設的なのですねぇ。
「西部翁」のオチは「かといって死ぬほどでもない」でどうでしょう。
SATOKENJI says:
11月 28, 2017
>「西部翁」のオチは「かといって死ぬほどでもない」でどうでしょう。
惜しい! もうひとひねりしてあります。
豆腐メンタル says:
11月 30, 2017
朝も夜もない数日おつかれさまでした。
奇しくも、先生の”おはよう寺ちゃん”に合わせてミサイルが飛ぶこととなりました。
これを境に、北朝鮮の瀬戸際外交と日本の安全保障は明確なフェーズに入ったように思われます。備えはカナメです。
にもかかわらず、世間は富国にのめり込んだままのペースで。強兵を忘れ積み重ねた優先順位で。。
私の様な能無しが危機を感じる状況にあって、この膠着感と鈍重さは何なのでしょう。この白昼夢の様な虚さはどうしてなのでしょう。私の様な教養無しが「ジャップ」と喉まで出かかる世がどれだけ異常か。
三橋貴明先生は今日のブログに『アメリカが北朝鮮の核保有を認めてしまったら、どうなるのでしょうか』と書いておられます。
先生が取り上げておられる、自民党の党の政綱をおざなりにした問題。お二人の切実さを、政治家や指導層やマスコミからは終ぞ感じることはありません。今が先送りのできる状況だとでも?
年寄りはこれまで生き延びた楽観故に火事から逃げ遅れるのだそうですね。
反孫・フォード says:
11月 28, 2017
>おは寺
で思い出したことで大変恐縮ですが、そう言えば滴菜氏は幾人もの呼び捨てや暴言コメントの激しさで、上念・田中氏レギュラーの生け贄にされたのでしょうか。
ここに書くのもなんなんですが質問を受け付けてくれそうな場を知りません(かと言って解答を願うわけではありません)。
ついでに頭に浮上したのですが、そう言えばsayaさんはつい反動でそうだっ!パンクロックライブをしよう!とか頭に過ることはないんでしょうかね。
丸でどうでもいいコメントだらけ失礼しま舌。
風街 says:
12月 1, 2017
夢幻能「西部翁」、、亡霊であるにも関わらず「国を保守することあたわず / かような国で / なぜ永らえねばならぬ/もはやこれまで / 早く死にたい / 早く、早く、早く・・・」すんばらしいです。
私は能がちょこっと好きで、年に何回か観に行きます。新作能は虚しいと感じることが多く、何故かというと日本に絶望している保守見習いの私から見ると、作品が素晴らしいものとて、本音で言へば底が浅いと感じてしまうからなのですが・・夢幻能「西部翁」は何故これを能の形式で表現すべきなのかという点、、つまり能の本質のようなものを、佐藤先生の知識と感性で自分のものにしているからであり、佐藤先生は天才なのです。。。