だんだん、さびれてきている感もある

現在の日本ですが。

 

自然はまだまだ美しい。

温泉に行ったついでに、富士山を撮ってきました。

 

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この美しさの本質は、

みずみずしさにあると思います。

 

たとえばアメリカの自然は、素晴らしく雄大ではあるものの

乾いているんですね。

 

あくまでドライなところが

独自の魅力になっていたりもします。

 

ひきかえ日本の自然は、しっとり潤(うるお)っている。

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明治初期の東京について

「少し高いところに登って見渡すと、都市というより森のようだ」

と語ったのは、かのラフカディオ・ハーン。

 

昭和前半期でも、まだその名残りはあったとか。

上空から見ると緑が広がる中、

堀割が縦横に走っていて

爆撃にやってきたB29の乗組員も

美しいと感心したのではないか、

とは、吉田健一さんという人の言葉。

 

水は生命の源と言いますが

みずみずしさは日本の源という感じです。

 

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山の地肌まで、どこかみずみずしい。

 

思えば戦後の繁栄は、

このみずみずしさを基盤としつつ

それを否定する形で行われたのかも知れません。

 

東京の街並みは、1964年のオリンピック開催を機に大きく変わりますが

そのとき、運河や河川がけっこう埋め立てられたはず。

 

水と緑の都は、

コンクリートとアスファルトの都へと変貌してゆくのであります。

 

むろんそれは、国民が望んだことでもあったわけで

いちがいに否定することはできないのですが

水のないところに生命はありません。

 

この潤い、今後も保ちたいものです。

ではでは♬(^_^)♬