昨日の記事

「東京の自然災害リスクは世界一!」では

思い切った災害対策を実施しようとしても

何だね、どこにそんなカネがあるんだね?!

という声がすぐ出てくると書きました。

 

しかるに

何だね、どこにそんなカネがあるんだね?!

という発想に慣れた人々は

カネが動きそうだとなると

一気に活気づきます。

そんなわけで、こちらをどうぞ。

 

動き出した「1億総活躍社会」に役所は予算分捕り合戦 

テーマ重なる政策会議の乱立で「司令塔」の奪い合い

 

第3次安倍改造内閣が掲げる「1億総活躍社会」が実現に向けて動き出した。(中略)

政権が命運をかけて打ち出した以上、霞が関の組織は動き始めた。

とはいえ、目新しい政策がそうあるはずもなく、

一部の役所がこれを名目にした予算分捕りに血眼になっている。

 

中でも、関連施策を多く抱える厚生労働、文部科学両省の動きが目立つ。

 

記事全文はこちら。

 

何でも厚労省と文科省は

どちらも省内に「1億総活躍社会実現本部」を設置したとか。

 

「新・3本の矢」のひとつである少子化対策にしても

塩崎恭久厚労相が「わが省が先頭に立って取り組まなければいけない課題だ」と檄を飛ばす一方、

馳浩文科相は「教育費負担が少子化の最大の要因」と語っています。

 

要するに

ウチに予算をつけてもらえれば、1億総活躍が達成される!

と言いたいわけですね。

 

ちなみに経産省も

新たに設置された「1億総活躍推進室」に、

エース級の官僚5名を送り込み、

主導権確保を狙っているとか。

 

まさに

その予算獲得を狙え!

という感じではありませんか。

 

ただし記事にもしっかり、こう書かれています。

 

「少子化も介護も、カネさえドーンと付けば、政策が大きく進む」(霞が関筋)。

それを財政再建とどう並行して進めるか。

一筋縄ではいかない日本の現状が、今回の会議の設置で変わるわけではない。

予算を査定する財務省からは「中身があればいいが、ムダなものを認めない」とけん制球が飛ぶ。

 

関連する各省の審議会や政策会議がすでに乱立気味で、

これを加藤担当相がどうまとめていくかも大きな課題だ。

男女共同参画会議、少子化社会対策会議は加藤氏の担当だが、

甘利明経済財政担当相が所管する経済財政諮問会議、産業競争力会議、社会保障制度改革推進本部、

河野太郎行革相の規制改革会議、

馳文科相の教育再生実行会議、

石破地方創生相の「まち・ひと・しごと創生会議」などがある。

 

なんというか、

1億がそろって活躍する状態をめざす前に

政府内部の足並みを揃えたほうがいいのでは?

 

ではでは♬(^_^)♬