どうも今回の

「安倍総理をバカというやつはバカ」

発言を見ていますと、

 

♬この道はいつか来た道・・・

 

という既視感(デジャ・ヴ)があります。

 

そうです。

 

1970年代初頭、急進的な左翼が自滅していったときと

思考のパターンがよく似ているのです。

 

これら左翼は当初、

われわれは民衆のために革命をめざしているのだから

民衆はわれわれを支持してくれるはずだ

という

根拠のない思い込みを抱き、

「変革の前衛」としての使命感、ないしヒロイズムに酔っていました。

 

しかし左翼が民衆を信じているということは

民衆が左翼を信じることを保証しません。

 

そして左翼も

運動が行き詰まるにつれて

これに直面せざるをえなくなります。

 

で、どうなったか。

 

相手がインテリであれば話は早い。

自分たちの活動に賛同しない者は

どうしようもないバカか、

あるいは敵(この場合は国家権力)の手先である

と、レッテルを貼ればよいのです。

 

水島社長も、ここまでは(実質的に)来てしまいましたね。

 

すると本来は、

草莽、ないし民衆(のかなりの部分)にたいしても、

バカ、または敵」という

レッテルを貼らねばならなくなる。

 

しかし、さすがにそれはできない。

ゆえに、こうなります。

 

民衆に過度の期待を抱いてはいけないのだ。

彼らは結局、なかなか動きはしない。

われわれ変革の前衛が、とにかく頑張るしかないのである。

 

連帯を求めて孤立を恐れず!

孤立した前衛だけが世界を変える!!

(注:当時の急進左翼が実際に用いたスローガンです)

 

現実を変えるとは、それほど大変なことなのだ。

が、ひたすら革命をめざして邁進すれば、

いつか民衆も分かってくれる!

 

──つまりはヒロイズムと被害者意識の混ぜ合わせです。

 

・・・けれども民衆が分かってくれる日、

左翼版「約束の日」(笑)

永遠に来なかったことは言うまでもありません。

 

こうして1970年代が終わるころには、

急進左翼はすっかり忘れ去られたのでありました。

 

それではみなさん、ご一緒にどうぞ。

 

この道はいつか来た道

ああ そうだよ

アカシアの花が咲いてる

 

ちなみに「この道はいつか来た道」、

Sayaさんによるバージョンもあります。

 

CD「日本の心をうたう〜蛍の光」に収録されていますので、

ぜひお聴き下さい。

 

ではでは♬(^_^)♬