近所の家で
某左翼政党のポスターを
ブロック塀によく貼っているところがあります。
まあこの政党、
反米と愛国を謳ったこともありますし
今もTPPに反対のようなので、
もしかしたら左翼どころか
純然たる保守政党かも知れませんが
それはともかく。
で、この政党のポスターに
こんなフレーズがあるんですね。
いわく、
(日本を)「海外で戦争する国」にさせない。
くだんのフレーズ、
じつに興味深いものがあります。
だって、
「海外で戦争する国」の反対概念は何でしょう?
「戦争をしない国」ではありません。
それでは論理的に無理がある。
ずばり、「国内で戦争する国」です。
ならば「国内で戦争する国」とは何か。
可能性は二つ想定しうる。
1)内乱の絶えない国。
2)外国に攻め込まれる国。
まあ内乱が絶えないと、
「平和維持」などの名目のもと
外国が介入してくるのが普通なので
両者は結びついているのですが・・・
これらに比べたら、
「海外で戦争する国」の方が
ずっとマシだと思うわけですよ。
とはいえ某政党にしても
日本を「国内で戦争する国」にしたがっているわけではあるまい。
たぶん主観的には
「まったく戦争しない国」VS 「海外で戦争する国」という
二者択一が成立しているのでしょう。
しかるにこれは
驚くべきことではないでしょうか?
同政党の発想では
日本は「戦争=他国を攻撃すること」と割り切れるくらい強い国だ
となるらしいのです。
本当にそうなら何の心配もないのですが
残念ながらこれは買いかぶりの部類に属する。
「日本は負けなかった」と説いてやまない某センセイにも匹敵する
お花畑的ナショナリズムを感じるのは私だけではないでしょう。
・・・ということは、
この政党はやはり保守なのか?!
いえいえ、
「右か左か」の区分が、今や決定的に時代遅れになったということなのです。
詳しくは「愛国のパラドックス」をどうぞ。
ではでは♬(^_^)♬
3 comments
akkatomo says:
4月 28, 2015
戦わずして外国に勝つ国という可能性もなきにしもあらず
実際、某Kさん党に言われるまでもなく、自ら求めて戦争するような国はバカなのです
SATOKENJI says:
4月 28, 2015
なるほど。
ただし戦わずして勝つためにも、安全保障の充実は必要でしょうね。
「その気になれば海外で戦争できる国」こそ、
「海外で戦争することなく、国の存立と繁栄を維持できる国」ではないでしょうか。
akkatomo says:
4月 29, 2015
イエス、まさにその通り。武経七書や管士にも国力の充実と
外交努力によって戦争そのものを抑止し、共存共栄を図ること
これこそが勝ちの勝ちだと示されておりますし、私自身も
それ以上に素晴らしい勝利はないものと思っております
問題は、勝って何を得んとするか、なのですよ
単に相手を打ち負かす事が戦いの目的ではないはずです
究極的な目的を達成できるならば、リスクや損失は少ないほうがいいのです
だから、自ら理由もないのに戦いや競争を求める者は馬鹿なんですよ
物事の区別がついておりません