総選挙もいよいよ明日が投票日。

超大型の台風21号が来るため、

投票所まで行くのが案外大変かも知れませんが

そこはそれ、

国の行方を左右する事柄です。

しっかり投票いたしましょう。

 

ちなみに私は、期日前投票をすませてきました。

ついでに本日、

産経新聞の総合オピニオンサイト「iRONNA」に寄稿。

 

原稿段階のタイトルはこちら。

リベラル壊滅の陰にひそむ「政局至上主義」の悪夢。

 

で、サイトでのタイトルはこちら。

小池百合子の「リベラル潰し」はなぜ失敗したのか。

記事はこちら。

 

ご存じの通り、

今回の選挙では

小池知事が「希望の党」を旗揚げしたとたん、

民進党がそれに合流しようとしました。

 

「希望の党」の綱領や政策は

この時点ではまだ発表されていなかったはずですが

そこはそれ、

小池氏は平和安全法制にも改憲にも賛成の人。

 

というわけで、

希望の党からの公認を望む民進党候補には

「護憲」や「安保法制反対」といった

従来のリベラル的姿勢(※)を封印する人が続出しました。

(※)リベラルの定義は記事本文でやっています。

 

しかるに小池氏、

民進党出身者を公認するにあたり

「リベラルは排除する」旨を公言。

 

そんなこんなで希望の党よりもさらに急ごしらえ(おいおい)

立憲民主党が生まれるわけですが、

上記の経緯によって

リベラルはもはや壊滅状態ではないのか?

という見方が生まれます。

 

たとえばハフィントンポストは

10月9日に配信した枝野幸男さんへのインタビューを

壊滅的に見えるリベラルは自民党に勝てるのか

と題していました。

記事本文はこちら。

 

しかるにお立ち会い。

選挙戦が進むにつれて

このような「リベラル壊滅論」はどうも怪しくなってくる。

 

一時は政権獲得も視野に入ったと評された希望の党ブームは

「リベラル排除」の一件いらい

急速にしぼんでしまい、

今や公示前議席(57)を割り込む敗北に終わるのではと予想される始末。

まさに大炎上をくらったわけです。

 

(↓)つまりは小池劇場で、客席から大ブーイングが生じたわけですな。

『対論 「炎上」日本のメカニズム』帯付き書影

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ならば普通に考えるかぎり

国民は希望の党がリベラル色を持つことを求めていた

という話になる。

 

で、リベラル壊滅ってホント??

 

ついでに。

どのみち弱小政党にしかなりえまいと思われた立憲民主党は大躍進の勢い。

希望の党を抜いて、野党第一党になるのではと予想されています。

 

排除された側が

排除した側より

強い勢力を持とうしているのですぞ。

 

で、リベラル壊滅ってホントにホント???

 

この現象をどう読み解くか・・・ということなのですが

重要なポイントはこれでしょう。

 

小池氏は希望の党を旗揚げしたことで大喝采を浴び、

リベラル排除を表明したことで大ヒンシュクを買った。

が、本来ならば話は逆でなければおかしいのではないか。

 

安倍内閣を倒すべきだというだけで

綱領も政策も整わないまま

パフォーマンス的に新党を立ち上げるのは

よく言えば鋭い政局判断の表れですが

悪く言えばまったくの御都合主義。

 

まあ今回の総選挙は

解散の決断自体が(安倍総理の)政局判断の産物という性格を強く持っていたので

希望の党だけを責めることはできないとしても

御都合主義は御都合主義であります。

 

たいしてリベラル排除は

いやしくも政党を立ち上げる以上、

国のあり方をめぐる基本的な姿勢があまりに違う者は受け入れられない

という意思表示ですから

じつは筋の通った話。

 

すなわち国民は

小池氏が御都合主義に徹したときには喝采を送り、

小池氏が筋を通そうとしたときには大ヒンシュクで応えた

ということになる。

 

ヾ(℃゜)々\(◎o◎)/いったいそれは、どういう国民だ\(◎o◎)/(゜ロ)ギョェ

 

だ・か・ら、

『右の売国、左の亡国』という話になるのですが

そこまで御都合主義が支持されるのであれば

壊滅的に見えたリベラルとて

御都合主義的に大復活するのではないか?

 

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というか、立憲民主党(ないし枝野幸男さん)のもてはやされ方を見るかぎり

すでにそうなっている可能性が高いわけです。

このすべては何を意味するのか?

 

小池百合子の「リベラル潰し」はなぜ失敗したのか、

ぜひご覧下さい。

 

(↓)「支離滅裂なヒステリーのごとき、かかる混乱のもとでは、自然な秩序は完全に崩れる」(44ページ)

フランス革命の省察

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皆さん、投票はお早めに。

ではでは♬(^_^)♬