11月15日の記事

「民主党はTPP条文を全訳せよ!」について

ものぽーるさんという方が

ツイッターで連続コメントしてくれました。

 

いわく。

 

野党の議員は、TPPの条文を翻訳する作業に移るべきです。

国益に反する内容が見つかれば、

それはそのまま、政権批判の材料に使えます。

内容に関するコンセンサスの獲得については、時間がかかると思います。

しかし、それを追求するのが国会です。

 

今の日本国民は、野党という政治機能を、まったく使いこなせていない。

このように感じます。

確かに今の日本には、まともな野党など一つもありません。

しかし、野党の効果性というのは、国民の扱い方にもよるのだと思います。

地元に民主党議員がいる方は、TPPの全文翻訳を要求しましょう。

 

ありがとうございます。

 

「政府は条文全訳をちゃんと公表せよ!」と要求するのは

当然の話ではありますが、

それだけでは不十分。

 

だってそうでしょう。

政府が耳を貸さず、

全訳を公表せずに批准を推進しようとしたら、どうするんですか。

TPPの性格から言って、

そのほうが政権運営としてはラクに決まっています。

 

来年の参院選で与党を敗北させる?

でもその前に、TPPが批准されるかも知れません。

それでは意味がないのです。

 

要するに2016年1月から始まる

次の通常国会において

条約の全訳を踏まえた議論が必ずなされるよう

環境を整えるにはどうすべきか、という話なのですよ。

 

野党が率先して全訳するにしくはなし、じゃないですか!

 

TPP全文は約2000ページありますが、

20人のチーム(たとえば)で手分けしてやれば

1人あたりの担当は100ページ。

年内に全訳を終えることは、まだまだ不可能ではありません。

 

そして通常国会開会にあたり、

野党が全訳を用意して臨んでいるとなったら、

政府・与党だって安穏としていられるはずはない。

 

この緊張感が政治を良くするのですよ!

 

「一億総活躍社会」が謳われる昨今です。

まずは国会議員の諸先生方に、手本を示していただきましょう。

次の通常国会を

「与野党総翻訳国会」にしようではありませんか!

 

しかもこれは

政府に依存するのではなく、自分たちの力で未来を切り拓こうとする点において

現政権の掲げる理念とも、じつは非常に近い。

 

総理もきっと、内心では喜ばれることでしょう。

良いことずくめではありませんか。

 

「ECONOMIX」の著者ダニエル・グッドウィンさんが言うとおり、

外国とどんな条約を結ぶかは、じっくり議論して当たり前の事柄。

まして、これほどのスケールの条約です。

焦らずに、何年でもかけて論じあうつもりで行きましょう。

 

ではでは♬(^_^)♬